税金の知識

退職金は所得に含まれる?年末調整は転職した場合と無職でやり方が違う

僕は今年の2月に退職して、現在はHP制作会社でアルバイトをしています。

こういう場合、年末調整ってどうなるのでしょう?確定申告ってするの?

前職の会社(正社員)では年末調整の紙が配られていましたが、退職して無職になった場合や、その後転職した場合はどうなるのでしょうか。

あと、退職金は所得に含まれるのか、確定申告の必要有無とか源泉徴収表は提出するのか。

この年末のこの時期は考えること多くて悩みますよね。

調べてみていろいろ分かったのでまとめておきます。

↓僕が退職するときに読んで勉強した本です。

退職した年の年末調整は必要?

結論から言うと、退職した年にも年末調整は必要となります。

ただし、退職してその後に転職(再就職)をしたのか、無職のままなのかでやり方が変わってきます。

退職した年に転職や再就職をした場合

退職した年に転職や再就職をした場合は、年末に在籍している会社で年末調整をすることになります。

転職先の会社に、前職の「給与所得の源泉徴収票」を提出することでまとめて年末調整をすることが可能です。

退職した年はそのまま無職の場合

退職しっぱなしで無職の場合は、12月の年末調整は必要ありません(できません)。

この場合は確定申告を自分で行うことで年末調整が可能になります。

退職した際に源泉徴収票が発行されているはずなので、それを基に確定申告を行います。

確定申告の時期は、年が明けて2月中旬~3月中旬のタイミングです。

(もはや”年末”調整ではないですね)

複数の会社に在籍して給与をもらっている場合

もしも、副業や掛け持ちのバイトなどで複数社に在籍して給与をもらっている場合、年末調整は1つの勤務先でしかできない決まりとなっています。

(扶養控除などが重複して正しく課税ができなくなるため)

そのため、一般的には一番多い給与をもらっている勤務先でのみで年末調整をして、その他の収入については自身で確定申告をする必要があります。

年末調整に必要となる申告書はこれとこれ

年末調整には下記の申告書の提出が必要となります。

  • 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
  • 給与所得者の保険料控除申告書兼給与所得者の配偶者特別控除申告書
  • 給与所得の源泉徴収票 ←前職の会社で収入がある場合

退職金は所得に含まれるの?

答えはイエスです。

退職金はシッカリとその年の所得に含まれます

ちなみに、退職する際に「退職所得の受給に関する申告書」を提出していると思います。(原則として提出が義務となっているので)

※「退職所得の受給に関する申告書」を提出していれば、退職金に対して課せられる税金が正しく算出されたうえで支給されているので、基本的には確定申告は不要となります。

もしも提出しておらず、退職所得の受給に関する申告をしない場合は、退職金の金額に対して20.42%(一律)の源泉所得税率が課せられてしまいます。

なお、提出を忘れていたなど申告漏れの場合でも、退職金の受給者本人が確定申告をすることで、退職金の所得税額の精算は可能となっています。

辞める際に、その年の源泉徴収票と、退職金をもらった際(退職ひと月後くらい)の源泉徴収票のふたつを受け取っているはずです。確定申告をする場合はこれらの源泉徴収票が必要となります。

おわりに

サラリーマン時代はこのあたりのコトは気にしなくても在籍している会社が良いようにしてくれますが、退職したら税金関係は自分でやらないといけないコト多いですね。

いざ自分でやろうと思うと、あっちやこっちや調べて理解しないといけないので思いのほか面倒でした。普段馴染みのない事ですしね。

この記事が同じような境遇のだれかの参考になれば幸いです。

 

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