先日、鳥取市のコラボスペースリメイクに事務所を構えることになった話をしました。今回は、その事務所の壁をDIYで作っていくお話です。
僕の初めての事務所ですが、入居した時点ではこんな状態でした。
壁は石膏ボード丸出しで、床は学校の廊下みたいな感じのやつって言ったら伝わるかな?天井だけはかろうじてそのまま使えるようになってくれてます。
ちなみにこの事務所のサイズは 横幅2m × 奥行き4.5m × 天井高2.5m ほど。縦長で狭くて使いにくそうなスペースですが、まあPC作業(HP・通販サイトの制作事業)をするだけなので必要十分です。
この事務所を事務所として快適にPC作業ができる空間にするために、ステキな壁紙を貼って~、床を良い感じにして~、とは妄想するものの、それを業者さんに依頼すればウン万円~十ウン万円は平気でかかってしまいます。
\ そんな金の余裕ねぇよ /
ということで、
なるべく低予算でそれらしく出来ればいいや~、よし!DIYしちゃおう!という決断に至りました。
\ よーし!DIYでやっちゃうぞー! /
…え?僕がDIYした経験ですか?
はい!全く経験ありません!(キッパリ)
まっ、ネットでやり方調べてYouTubeで動画も見たら、まぁなんとかなるでしょ~
(のちに後悔することになる)
さてさて、こうしてDIY未経験の僕の手探り事務所DIYがはじまりました。
目次
全体のおおまかな流れ
「壁に壁紙を貼ってそれっぽくしたい!」これが今回やりたいことになりますが、そのために必要な事をおおまかに挙げてみます。
- パテを作る
- 壁面の凹んでいる部分を埋めるようにパテを塗る(2、3回繰り返す)
- 出っ張ってるパテをヘラでザッとこそぐ
- ヤスリをかけて滑らかにする
- 壁紙を貼る!
❶~❹で壁面を平らにして、そのうえで❺壁紙を貼るという流れです。壁紙を貼るときに下地に凸凹があると壁紙がヨレたりシワが出来たりと悲しいことになってしまうので、そのための処理を先にします。
と、まあこんな感じの手順。
なお、この記事では壁の下地を平らにするまで(上記❶~❹)についての内容を紹介します。
(❺壁紙を貼るところは次の記事で書く予定です)
実際にやってみて感じたことですが、僕の狭い事務所のサイズ[横幅2m × 奥行き4.5m × 天井高2.5m]でさえ、四方の壁に壁紙を貼り終えるまでの道のりは意外と長くて大変でした。特にエネルギーが必要だったのが❷と❺でしたね。
準備:パテ塗りのために取り揃えたアイテム
まずは❶パテを作っていくんですが、その前に取り揃えたアイテムについて触れておきます。
- ゴム製のヘラ
- 柄付のヘラ
- プラスチック製のヘラ
- 軍手
- 容器1(パテと水を混ぜ合わせる用)
- 容器2(塗るときの手持ち用)
これらは全て100均で入手しました。
もしネットで買うとしたらこのあたり。
そして肝心のパテがこちら。

ホームセンターを数軒巡ってかなり迷いましたが、4kg入りの粉末タイプ「吉野石膏 タイガーパテ」をチョイス。
このような粉末タイプは、粉末と水とを混ぜ合わせて適度な粘度にしてから塗っていきます。粉末タイプ以外にも既に出来上がってるものもありました。すくい取ってそのまま使えるタイプのもの、チューブに入っていて絞り出してすぐに使えるタイプのもの。
粉末タイプをチョイスした理由としては、今回初めてだったためにどれほどの量のパテが必要なのか分からなかったので、粉末なら安く大量に使えるという点と、YouTubeで参考にした動画(本気の人)が粉末タイプを使っていたので、粉末でいいだろうと思ってこれにしました。
結果、全然こんなに必要じゃなかった。。
使ったのだいたい1kgぐらいじゃないかな?2kgは確実に使ってない。(余ったパテ粉末は使う機会がなさそうなので捨てちゃいました)
水との配合が意外と繊細でイメージした硬さのパテを作るのが難しかったことと、ある程度の量のパテを作ってもやっている最中に固まってしまって作り直すという手間が発生してイヤだったので、もし次にパテ塗りをする機会があれば使う分だけ出して使えるこういうタイプを選びます。
❶パテを作る

容器にパテ粉末をテキトーに入れて、

水と混ぜ合わせます。粉末のダマがなくなるように気を付けて混ぜましたが、ヘラだけだったので結構手間でした。
パテ粉末と水を混ぜる割合は、どれぐらいが最適な割合か分からなかったのでが、このあたりは雰囲気!
大丈夫です、それっぽく出来ればいいんです。
結局のところ、水の割合が多ければパテは柔らかくなるので扱いやすくなります。しかし、(あらためて後述しますが)パテは乾くと含まれている水分が飛びます。飛んだ水分の量だけパテが痩せてしまうため、そのあたりのバランスなんだろうな~と感じました。(完全なる主観です)
❷壁面の凹んでいる部分を埋めるようにパテを塗る(2、3回繰り返す)

壁、こんな感じです。この写真では少々分かり難いかもしれませんが、石膏ボードと石膏ボードの間、石膏ボードを留めているネジ部分が凹んでいます。
壁面を平らにするために凹んでる部分に❶で作ったパテを塗って埋め込んでいきます。
ヘラを使って石膏ボードと石膏ボードの間にたっぷり塗ります。

横・横・横・横という感じで進めていきます。
そのあと、縦向きにザーッと余分なパテを取っていきます。


写真で分かりますかね?
横並びの石膏ボードの間の縦向きの凹を埋める場合は、横・横・横・横・縦ザーーッというリズムです。
この作業を一生繰り返します。
(かなり骨の折れる作業でした)
途中パテが足りなくなって調合し直したり、休憩しながらやってたらパテがカッチカチに固まったりと初心者がやりそうなことには一通り直面しました。

ようやく凹みが全てパテで埋まりました!
ですが、これで終わりではないんです。
前でも少し触れましたが、パテは乾くと含まれてる水分が飛ぶため”痩せる”んです。痩せる=凹み なので、痩せた部分をさらにパテ埋めします。


白い部分が最初に塗って乾いている部分、粘土色のところが新たに塗ったパテです。
これを気が済むまで(一般的には2、3回と言われてます)繰り返して、ようやくパテ塗りの完成となります!
❸出っ張ってるパテをヘラでザッとこそぐ
パテ塗りの後は、こんな感じでデコボコしてます。

これをヘラを使ってガリガリとこそぎます。

このあとヤスリをかけますが、まずは大まかに平らにしていきます。
❹ヤスリをかけて滑らかにする
ヘラでザッと平らにしたら、ヤスリをかけていきます。

もちろんサンドペーパーだけでも指に巻き付けてヤスることも出来ますが、こんなアイテムがあると効率がかなりUPします。
Amazonで購入しました。安いですし、使うのをオススメします。

さて、ハンドサンダーを使ってガシガシとヤスリをかけていきます。

ヤスリをかけると~

こんな感じになります。

挫けず一面やり切るとこんな感じに。

高所は脚立を使いながら。腕が疲れます。そしてこれを4面やるのでなかなか骨が折れる作業です。
ハンドサンダーなしでサンドペーパーだけでは考えられないので、マジであった方がいいです。
おまけ:試しにペンキを塗ってみたりもした
さて、これで壁紙を貼る前の下地処理❶~❹が完成しました。
ここまで出来たらあと残すは❺壁紙を貼る作業だけですが、いかんせん壁紙を貼る事も初体験なので自信が無く、壁紙を貼るのではなくペンキを塗るのはどうかな?と考え、試しにペンキを塗ってみました。
▽試しに壁の一部だけ白いペンキを塗ってみました。

遠目ではそれっぽく見えるんですが、近くで見てみると

パテ埋めした部分が分かってしまいます。
これはペンキを2回、3回と重ね塗りをすればある程度は目立たなくはなるんでしょうが、

パテ埋めをだいたいでやっていたため、処理に雑な部分があるので、どうしてもペンキでは綺麗になりそうにないなと思い、最終的に壁紙を貼ることにしました。
壁紙貼って隠しちゃいます!
おわりに
今回は壁紙を貼る直前までの壁面の下地処理について、僕が実際にやった過程を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
作業としてはパテ埋めとヤスリがけが大変でした。一人だと心が折れそうになるので、協力してくれる人を見つけて手伝ってもらうのがオススメです。
費用面ではDIYに必要なツールを揃えるのに少々お金がかかりますが、この後の❺壁紙を貼る作業を含めても業者にお願いする費用と比べるとかなり安く抑えられました。次の記事ではそのあたりの費用についても紹介したいと思います。
あと、コラボスペースリメイクに入居している別店舗で壁面の下地処理をいている本職の人がおられたので話を聞いてみたところ、「貼ろうとしている壁紙が薄くなければ下地ボードのネジ穴までパテ埋めをする必要はない」とのことでした。
ちなみに、僕が張った壁紙はこちらです。おそらく薄い部類ではないのでネジ穴はそのままで良かったようです。(しちゃったよ~)
さて、次はいよいよ壁紙を貼る作業です!
事務所DIY#0 人生初の事務所を借りました
事務所DIY#1 壁紙を貼る前の下地処理 ←イマココ
事務所DIY#2 ネットで買った壁紙を貼る
事務所DIY#3 床は人工芝を敷くことにした
事務所DIY#4 スタンディング作業ができる昇降式デスクを作る(のちほど記事化)
↓今回の壁面処理❶~❹で使ったアイテムをあらためて紹介しておきます。
ではまた!