1年ほど使っていたApple Watch SE(第2世代)の画面を、玄関先で落としてバキバキに割ってしまいました。買い替え先として選んだのは、Apple WatchではなくHUAWEI Band 11 Proというスマートバンドです。価格は1万円ちょっと。使ってみた結果、僕の使い方ではこちらの方が合っていたと感じたので、Apple Watch SE2と比べながらその理由を紹介します。

※本記事は、2026年10月2日に公開したYouTube動画の内容をもとに再構成しています。価格・仕様は動画時点の情報です。
- 薄くて軽いので、寝るときも含めて一日中つけっぱなしにできるようになった
- 通知確認・タイマー・音楽操作・睡眠/運動の記録など、僕がよく使う機能はほぼ揃っている
- 僕の環境では明るさ最大・常時表示オンで丸6日間使っても残量9%。毎日の充電から解放された
- 1万円ちょっとなので傷や汚れを気にせずラフに扱えるのが、思っていた以上に大きかった
- 一方で、僕のiPhone環境では返信・決済・アプリ追加・Macのロック解除ができない。ここに価値を感じる人はApple Watchの方が向いている
スマートウォッチとスマートバンドの違い
Apple Watchは「スマートウォッチ」、HUAWEI Band 11 Proは「スマートバンド」と呼ばれるジャンルの製品です。この2機種を例に、大きな違いを5つの項目で比較しました。

| 項目 | Apple Watch SE2(44mm・GPS) | HUAWEI Band 11 Pro |
|---|---|---|
| サイズ・重さ(本体) | 縦44×横38×厚さ10.7mm・32.9g | 縦43.5×横28.2×厚さ8.99mm・18g |
| 主な機能 | 健康管理に加え、手首で通話・返信・決済まで | 心拍・睡眠・運動の記録と通知確認などの基本機能 |
| アプリの追加 | App Storeから追加できる | 追加できない(プリインストール機能のみ) |
| バッテリー | 最大18時間 | 通常使用で約14日間/ヘビーユースで約8日間 |
| 価格(税込) | 42,800円(発売時の価格。現在は生産終了) | 11,880円(動画時点の公式ストア掲載価格) |
※数値はメーカー公称値をもとにしています。Band 11 Proの厚さ約8.99mmは、センサー部を除く最薄部の値です。
ざっくり言うと、スマホの機能を手首に広げたいならスマートウォッチ、軽さと手軽さを重視するならスマートバンドという棲み分けです。バッテリーは、Apple Watch SE2は僕の実際の運用で1日半ほど。Band 11 Proは使い方次第ですが、電池を消耗しやすい設定でも1週間近く持ちました(詳しくは後述)。
ここからは、Apple Watch SE2を引き合いに出しながら、Band 11 Proの良さを具体的に見ていきます。
サイズ感と着け心地:一日中つけていられる
並べて着けると、まず幅がかなり違います。画面の大きさと見やすさではApple Watchに分がありますが、Band 11 Proはスリムな形状です。

そして特筆すべきは厚み。僕が使っていたApple Watch SE2は、厚みが以前から気になっていました。

付属バンドを着けた状態で重さを測ってみると、Apple Watch SE2(44mm)が61g、Band 11 Proが35gでした(僕の計測)。


正直なところ、Apple Watchはずっと着けているには重く、やぼったく感じていました。次に買うなら44mmではなく40mmでもいいかな、と思っていたくらいです。そのため家では外していて、睡眠データも買ってから数日測っただけで、寝るときは着けなくなっていました。
画面を割ってしまったのも、外出前に玄関で着けようとしたときです。Apple Watchの純正スポーツバンドは、ピンを穴に通してから余った部分を内側に入れ込む仕組みで、見た目はスマートなのですが、僕には着けにくく感じていました。ピンが入りきっていないまま手を離してしまい、するっと落ちて画面からコンクリートに……という結末でした。
その点、Band 11 Proはかなりコンパクトなのでずっと着けていられます。最近は寝ている間も着けっぱなしで、毎日睡眠データを取っています。
主な機能レビュー:できること・できないこと
機能を全部紹介するのはさすがに難しいので、気になりそうなところをテンポよく見ていきます。機能一覧を見比べるだけでも、できることの数はスマートウォッチであるApple Watchの方が多いのは確かです。
通知:僕のiPhone環境ではLINEの確認まで

各種アプリの通知はBand 11 Proでも普通に確認できます。僕はiPhoneと組み合わせて使っていますが、よく使うLINEも、通知が来ればメッセージの内容まで表示できました。ただし、Apple Watchのように「OK」「了解」といった簡単な返信は、僕の環境ではできませんでした。なお、公式サイトでは定型文での返信機能も案内されていますが、使える機能はペアリングするスマホの機種やOSによって異なるため、購入前に確認してください。
決済:手首では使えないが、僕には不要だった
僕が使っているBand 11 Proでは、SuicaやApple Pay、PayPayといった決済は使えません。ただ、個人的にはApple Watchでも結局使っていなかったので、デメリットにはあまり感じていません。
- Suica——僕がiPhoneで使っていたSuicaをそのままApple Watchで使うには、複製ではなく「移行」が必要です。同じSuicaを両方で同時に使えなくなるのが困るので、Apple Watchには移していませんでした。左手に着けているので、改札で右側のリーダーに手首をかざすのも少し窮屈です
- PayPay——Apple WatchでもQRコードは表示できますが、僕は出かけるときにApple Watchだけで出ることがなく、いつもスマホを持っているので、手首で決済する場面がありませんでした
スマートウォッチだけを着けて身軽に外出し、そのまま決済したいという人にとっては、ここは大きな違いになるはずです。
アプリの追加:できないが、よく使う機能はプリインストール済み
アプリを後から追加することはできませんが、よく使う機能は最初から入っているので、通常の利用範囲では困らないと感じています。僕がよく使うのは次のような機能です。
- タイマー——○分後に振動で知らせてもらう用途で頻繁に使います
- アラーム——時刻指定で振動
- 音楽操作——スマホで再生中の音楽の再生・停止、音量調整、曲送り・曲戻し
- トレーニング・アクティビティの記録
- スマホを探す——スマホが見当たらないときに鳴らせるので便利

睡眠データはBand側でも見られますが、スマホアプリの方が詳細に見られるので、基本はスマホで確認しています。
唯一残念なのが、スマートロックSESAME(セサミ)の操作です。Apple Watchでは手元から玄関の鍵を開け閉めできて重宝していたのですが、Band 11 Proでは使えません。乗り換えて使えなくなった機能の中で、僕が特に残念に感じたのはこのSESAMEの操作です。


睡眠データ:アプリが見やすく、毎日の変化がわかる
Band 11 Proで計測したデータは、スマホのHUAWEI Health(ヘルスケア)アプリで確認できます。睡眠データは、Apple Watch+iPhoneのヘルスケアアプリで見ていた情報とほぼ同じ項目ですが、より細かく色分けされていて見やすいと感じています。

睡眠スコアのほか、深い睡眠が少なく覚醒が多いと記録された日も、グラフで確認できます。日ごと・週ごと・月ごとの表示にも対応しています。
なお、Band 11 ProとApple Watchのどちらの睡眠データの精度が高いか、という比較は僕にはできません。ただ、体調の変化に気づいたり、よく眠れた・眠れなかったを把握したりする目的なら、どちらが良いかよりも、どちらかを使い続けて日々の変化を見ることが大事だと思っています。その意味で、アプリが見やすく、軽くて薄いので寝ている間も邪魔になりにくいBand 11 Proにはかなり満足しています。
運動の記録:ランニングの指標がかなり細かい
同じアプリで運動の記録も見られます。屋外で5km走った日の記録では、ルートやペース、区間ごとのペース、心拍数、ケイデンス(ピッチ)などをグラフィカルに確認できました。

詳細画面では接地時間や上下動、左右のバランスといった項目まで表示されます。僕はランニングを始めたばかりで、各項目の意味はまだ勉強中ですが、ランニングに詳しい人ほど活用できる機能だと思います。
Macのロック解除は使えない
Apple Watchではできたのに、Band 11 Proでできなくなったことの代表がMacのロック解除です。認証済みのApple Watchを着けていれば、Macを使い始めるときに自動でロックを解除してくれる機能で、Apple製品同士の連携ならではの強みです。
ただ、僕は別の方法でMacのロック解除を素早くできるようにしているので、この機能がなくても困っていません。正直、記事の元になった動画を作っている途中で「そういえばそんな機能もあったな」と思い出したくらいです。

バッテリー持ち:電池を食う設定でも丸6日
Band 11 Proのバッテリー持ちは、あえて電池を消耗しやすい設定で実際に計測してみました。
- 画面の明るさ:最大(屋外の明るい場所でも見やすいように)
- 常時表示:オン(スリープ中も文字盤を表示し、時間をパッと確認できるように)
- 計測期間中にランニングやワークアウトも実施

常時表示をオフにすると、スリープ中は画面が消えます。オンにする際には「バッテリーの持続時間が短くなります」という確認が表示されます。ちなみにApple Watch SE2にはそもそも常時表示の機能がなく、腕を傾けたときに画面が点灯する仕組みです。

| タイミング | バッテリー残量 |
|---|---|
| 1日目 8:00 | 100% |
| 2日目 8:00 | 85% |
| 3日目 8:00 | 69% |
| 4日目 8:00 | 61% |
| 5日目 8:00 | 45% |
| 6日目 8:00 | 28% |
| 7日目 8:00 | 9% |
1日目の朝8時に100%でスタートし、6日目の朝8時に28%、7日目の朝8時時点で9%。この設定で丸6日間(144時間)使った時点でも残量9%で、その後7日目の途中で電池が切れました。1日半ほどで充電が必要だったApple Watchに慣れた身からすると、十分すぎる持ちです。
メーカー公称値は通常使用で約14日間、ヘビーユースで約8日間、常時点灯機能使用時で約3日間です。今回の実測とは測定条件が異なるため単純には比較できませんが、僕の使い方では常時表示オンでも公称の約3日間を大きく上回る結果になりました。バッテリー持ちは使い方や設定で変わる点には注意してください。
使っていたApple Watch SE2は急速充電にも対応していなかったので、どこかで充電のために外す必要があり、それも家で外しがちになっていた理由の一つでした。Band 11 Proなら、電池を消耗しやすいこの設定でも、毎日の充電を気にせず、数日〜1週間弱に1回どこかで充電すれば足りる感覚です。
充電速度も、僕が使っていたApple Watch SE2と比べるとかなり速く感じます。詳しいログは取っていませんが、短い時間でフル充電になりましたし、満充電になるとスマホに通知が来るので気づきやすく、運用も楽です。充電を普段気にしなくていいのは、運用上かなり大きなメリットです。
無印とProのどちらを選ぶか
HUAWEI Band 11には無印モデルとProモデルがあり、僕も購入時にかなり迷いました。僕が比較したポイントは次の2つです。
- GPS——Proは本体にGPSを内蔵。無印はスマホのGPSを利用する方式
- 見た目——無印は角が丸みを帯びたデザイン
無印でも、スマホを持って走ればスマホのGPSを借りて走ったルートを記録できます。僕はランニングのときもスマホを持って走っていて、腰にぴったり固定できるランニングポーチ(ウエストベルト)を使っています。スマホを持たず、手首のデバイスだけで走りたい人はGPS内蔵のPro、スマホを持って走る人はそこまで意識しなくてもいいポイントだと思います。

見た目については、正直Proの商品画像を見たときは、あまりかっこよくないかな……と思っていました。ところが実際に着けてみると、単体で見るよりも、服装に合わせたときにしっくりきて、きれいめな服装の場面でも浮かない印象です。個人的には見た目もProがおすすめです。商品画像を見て僕と同じような印象を持った人には、Proは案外いいですよと伝えたいです。
なお、ここで挙げたのは僕が購入時に比較したポイントです。そのほかの細かな仕様差は、購入前に公式情報で確認してください。
価格:1万円だからラフに扱える
Apple Watch SE2(44mm・GPS)の発売時の価格は42,800円、Band 11 Proは公式ストア掲載価格で11,880円(動画時点)。僕はセールで1万円ちょっとで購入しました。

価格だけ見ればBand 11 Proの圧勝ですが、時計くらいはそれなりのものを着けたい、という気持ちもよくわかります。ただ、ここで伝えたいのは「安いからいい」ということではありません。1万円ほどで買えるから、ラフに扱えるということです。
身につけるものなのに、傷がつくのが怖くて使うのをためらったり、使いながら気にしてしまったりするのは、自分にとって身の丈に合っていないのではないかと思うようになりました。たとえば、バッグやリュックに手を突っ込んだときにファスナー部分に当たらないよう気をつける、といった日常の細かなストレスです。Band 11 Proにしてからは、それをまったく感じなくなりました。
リセールの面では、Band 11 ProよりApple Watchの方が期待しやすいと思います。僕も購入時は、将来売却することまで考えていました。ただ、毎日身につけるものなので、傷やバッテリーの劣化、そして今回の僕のように画面を割ってしまえば、売却額は大きく変わります。
僕はリセールを気にするあまり、ランニングやジムで汗をかいた後のお手入れにもかなり気を遣っていて、防水ロックをオンにしてから手入れし、解除時の排水まで行っていました。なお、防水ロックは水に触れている間の画面の誤操作を防ぐ機能で、解除するとスピーカーに残った水を排出します。今思えば勝手に煩わしく使っていただけなのですが、かなり手のかかる相棒でした。

アクセサリー:交換バンドも意外と選べる
アクセサリーの豊富さはApple Watchには絶対にかないません。それでもHUAWEIのスマートバンドは「11」というだけあって長く続いているシリーズなので、交換バンドなどのアクセサリーは意外と揃っています。僕が見た範囲では、無印とProで共通して使える交換バンドも販売されていました。
僕はベルクロ(面ファスナー)タイプの交換バンドを1本購入して使っています。簡単にピタッと留められて長さも自由に変えられ、肌当たりの優しい素材なのでかなり満足しています。

とはいえ、購入時に付属しているバンドも普通に使えます。Apple Watchとは留め方が違い、ベルトを通したあとに先端のピンを穴にはめ込むので、余った部分がペラペラしません。ブラックの付属バンドはメーカー公称でフルオロエラストマー製で、僕の使い方では付属バンドで十分だと感じています。僕はちょっと色気を出して交換バンドを買ってみましたが、付属バンドはこれはこれで優秀です。

まとめ:僕の使い方にはスマートバンドが合っていた
Apple Watch SE2の画面を割ったことをきっかけにBand 11 Proへ乗り換えてみて、僕の使い方にはスマートバンドの方が合っていたと気づきました。
- サイズ感・重さ——手首に巻いておくものだからこそ、普段着けていて邪魔に感じないBand 11 Proの薄さ・軽さが僕には合っていた
- 機能——できることには違いがあるが、Band 11 Proの機能でほぼ満足。SESAMEが使えないのだけは残念
- バッテリー——明るさ最大・常時表示オンの僕の設定でも、丸6日使って残量9%。毎日の充電から解放された
- 価格——手首のデバイスが4万円台から1万円ほどになり、細かいストレスなくラフに着けっぱなしにできるようになった
Apple Watchは誰もが知る素敵なデバイスですが、HUAWEI Band 11 Proも十分素敵なデバイスです。今回比較した2機種では、返信や決済、アプリの追加、Apple製品との連携を重視するならApple Watch SE2、軽さとバッテリー持ち、気兼ねなく使えることを重視する僕にはBand 11 Proが合っていました。Apple Watchを着けなくなってしまった経験がある人には、一度スマートバンドを試してみてほしいです。
参考までに、僕が使っていたモデルはApple Watch SE(第2世代)44mm GPSモデルです(リンク先は整備済み品)。
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