HDDやSSDをフォーマットするときに突然出てくる「アロケーションユニットサイズ」(クラスタサイズとも呼ばれます)。聞き慣れない単語に戸惑った人も多いと思います。
【先に結論】迷ったら「標準」でOK
一般的な使い方の範囲なら、初期値の「標準のアロケーションサイズ」のままでOKです(exFATなら256KB)。変える必要はありません。「なぜそれでいいのか」「そもそも何なのか」を知りたい方は、このまま図解で説明していきます。
構造的な話はどうしても難しくなりがちなので、この記事では専門知識がなくても理解できるように図解してみます。

アロケーションユニットサイズを選択するシーンとは
「アロケーションユニットサイズ」という言葉は、HDDをフォーマットする流れでファイルシステム(NTFS、exFATなど)を選ぶときに出てきます。下はWindowsで1TBの外付けHDDをexFAT形式でフォーマットしようとした際の画面です。

こんな感じで突然出てくるので、「急に出てきたけどアロケーションユニットって何……?」となった人が多いはず。僕もそうなったので調べました。
アロケーションユニットサイズとは?
簡潔に言うと、ハードディスクを管理する上での最小の容量のことです。
- アロケーション…割り当て
- ユニット…単位
- サイズ…大きさ
言葉自体の意味としては『アロケーションユニットサイズ=割り当て単位の大きさ』。ハードディスクの中身が同じ大きさの部屋に分かれていて、その部屋にデータが分割されて収納されていくイメージです。この「部屋の広さ」がアロケーションユニットサイズにあたります。
ルービックキューブでイメージを説明してみる
言葉では伝わりづらいので、ルービックキューブでイメージを伝えます。まず、このような1つの立方体があるとします。

この立方体が、あなたのHDDの全体容量(500GBとか1TBとか)だと思ってください。アロケーションユニットサイズを選ぶというのは、この立方体を「どんな大きさに分割するか?」という選択です。
同一サイズの立方体に分割したものがアロケーションユニット

1つの立方体を同一サイズの小さな立方体に分割するイメージです(画像は2×2、3×3、4×4、5×5の4パターン)。こうしてできた1つ1つの小さな立方体(=部屋)がアロケーションユニットです。

分割数が少ない方(3×3よりも2×2)が、1つ1つの部屋=アロケーションユニットサイズは大きくなります。
アロケーションユニットのさらにその中身
3×3のルービックキューブを、標準のアロケーションサイズ(=256キロバイト)で分割したという仮定で話を進めます。明るくなっている1つの部屋が256キロバイトの容量を持っています。その中身を見てみると……

1マス=1キロバイトのイメージで256マス並べています。
例えば1メガ(1,000キロバイト)のデータはどう保存されるか
1,000キロバイト ÷ 256キロバイト = 3 余り232。つまり3つの部屋いっぱいにデータが入り、4つ目の部屋には232キロバイトだけ入ることになります。

このとき4つ目の部屋で残った24キロバイトはクラスタギャップと呼ばれる無駄な(活用されない)スペースになります。この無駄なスペースが、アロケーションユニットサイズを考える1つのポイントです。
アロケーションユニットサイズによって何が変わるのか?
小さくすると:容量効率◎・速度△

部屋が小さいのでクラスタギャップ(余り)が少なくなり、容量を効率的に使えます。しかしデータが多くの部屋に分かれるため、呼び出し時に多くの部屋へアクセスする必要があり、アクセススピードは遅くなります。
大きくすると:速度◎・容量効率△

逆に部屋が大きいと、クラスタギャップが多くなりやすく容量の利用は非効率に。しかしデータを収納する部屋が少なくて済むため、アクセススピードは速くなります。
最適なアロケーションユニットサイズはいくらか?

検索すると有識者のさまざまな考察が出てきますが、意見は千差万別。個人的な結論は『一般的なPCの使い方の範囲であれば、作った人が標準と言っている「標準のアロケーションサイズ」を選べば問題ない』です。
exFATでは「64キロバイト〜(2倍毎)〜32768キロバイト」から選択でき、初期値の[標準のアロケーションサイズ]にすると自動的に256キロバイトが選ばれます。
おわりに
アロケーションユニットサイズ、イメージできましたか? 少しでも理解の助けになれば幸いです。結局は標準(256キロバイト)を選べばOK、が結論でした。
HDD関連で過去に悩んだ経験は別記事にもまとめています。


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