Keychronとギズモードが共同開発したちょっと変わったトラックボール「Nape Pro」。クラウドファンディング初日に支援して数ヶ月待ち焦がれて届いたのですが、トラックボールの動きが悪い「外れ個体」に当たってしまいました。この記事は、症状の切り分けから問い合わせ・返品交換で解決するまでの記録です。同じ症状に当たった人の判断材料になれば嬉しいです。

※本記事は、2026年6月19日と7月6日に公開した2本のYouTube動画の内容を統合・再構成しています。製品の販売状況・サポート体制は動画時点の情報です。
- 症状は細かく動かしたときだけボールが引っかかる。製品の仕様ではなく個体の不具合だった
- 販売元のコペックジャパンに問い合わせ→切り分け→症状の動画を送付でスムーズに交換対応。対応は速く高印象
- 交換後の個体は全く問題なくスムーズ。ようやくスタートラインに立てた
- 私の使い方では、配置やボタン割り当てを詰めるほど良さが出るデバイスだった。その心構えは必要
Nape Proとは:8方向に置ける「オクタシフト」トラックボール

Nape Pro(costoryのクラウドファンディングページ)は、細長い筐体にトラックボールと6つのボタンを備えたデバイス。私は2025年11月20日のクラファン初日に待機してすぐ支援し、遅延もありつつ2026年6月頭に届きました(おそらく初期ロット)。


私は分割キーボード(Keychron Q11)の間、ホームポジションから親指がパッと届く位置に置いて、メインのマウスと併用する補助デバイスとして運用。6つのボタンにはキーマッピングで自由に機能を割り当てられ、設定をデバイス側に記憶できるのも便利です。

最大の特徴が「オクタシフト」。縦・横・斜めの8方向どの向きに置いても使え、置き方ごとにボタンの役割を設定できます。これを考えた人は天才だと思う。

おまけ情報として、手持ちのメガネケースにシンデレラフィットします。内寸が合う汎用メガネケースなら代用できそうなので、持ち出し用ケースを探している方は購入前にサイズを確認してみてください。
症状:細かい動きだけ引っかかる

届いて使い始めてすぐ「おや?」と思いました。ボールを勢いよく転がす大きな動きはどの方向もスムーズなのに、文字選択のような細かい動きをしようとするとカタカタと引っかかる。トラックボールとしては致命的です。



普段からロジクールMX ERGO Sを使っているので比較すると差は歴然。MX ERGO Sは細かい動きでもスーッといけるのに、Nape Proは引っかかる。Bluetooth・レシーバー・USB接続のどの接続方式でも同じ症状が出たので、ソフトではなくハード面の問題だと考えました。普段トラックボールを使っていなかったら、これが不具合かどうかの判断はもっと難しかったと思います。
辛かったのは「これは仕様なのか、不具合なのか」が分からなかったこと。SNSでは楽しそうに使っている報告と「使いにくい」という感想が混在していて、先行レビュー動画を目を凝らして見ても同じ症状は見つけられず、不具合だと結論づけるまでの数日を悩みました。動画のコメント欄で「自分のは全くスムーズ」という報告を複数いただけたことが、逆説的に不具合だと判断する決め手になりました。
問い合わせから交換までの流れ


クラファンページの案内に従い、販売元のコペックジャパンへメールで問い合わせました。流れは次の通りです。
- 症状をメールで連絡(注文番号を添える)
- 案内に沿って切り分け:ボールを外して受け部の3つの支持球にゴミがないか確認→なし
- 固定リングの調整を試す→改善せず
- シリアルナンバーと症状が分かる動画を送付
- 交換品が発送され、不具合個体は返品

やり取りは2往復ほどで、住所を聞き直されることもなくスムーズに交換品が発送されました。返信のリードタイムも早く、コペックジャパンの対応にはかなり好印象を持ちました。なお動画時点で、SNS上の報告を受けてか、不具合対応窓口についてのお知らせも追加で出ていました。

原因について、受け皿がボールに干渉していたなら速く転がしたときにも引っかかるはずなので、細かく動かしたときに支持球(受け部の白い小さな球)の滑りが悪くなっていたのでは、というのが私の推測です。あくまで推測なので「そうなのか」程度に流してください。
交換後:本来のNape Proはスムーズだった

交換後の個体は全く問題なくスムーズ。製品のポテンシャルとしてトラックボールの動きに問題はありませんでした。ようやくスタートラインに立てた気分です。
現在の使い方



- 縦向きで分割キーボードの間に配置
- M1/M2=マウスの左右クリック
- 01/02=ウィンドウを画面の左右に寄せる
- 03/04=仮想デスクトップ(ワークスペース)の切り替え
- 接続はUSBモード。無線だとしばらく触らなかった後の復帰にワンテンポかかるため、家ではUSB接続で運用
まとめ:クラファン製品との向き合い方
| 症状 | 細かい動きのときだけボールが引っかかる(外れ個体) |
|---|---|
| 対応 | コペックジャパンへ問い合わせ→症状の動画送付→交換 |
| 教訓 | 仕様か不具合か迷ったら、同じ製品のユーザーの声と比較対象があると判断が速い |
| 心構え | 私の場合、配置やボタン割り当てを詰めるほど良さが出るデバイスだった |
クラファンには一般販売前の製品を支援するという性質もあるので、初期ロットでは不具合の可能性も考慮しておく必要があると理解しています。ただ不具合個体は別の話なので、同じ症状の方は遠慮なく問い合わせるのをおすすめします。Nape Pro自体は噛めば噛むほど味がする、いじり甲斐のあるデバイス。設定を突き詰めるプロセスを楽しめる人にはめちゃくちゃ刺さると思います。ちなみに同じタッグの分割式キーボード(トラックボール付き)のクラファンもポチったので、届いたらまた紹介します。


YouTube「ガジェット沼のジュンイチ」では、デスク周りを中心にガジェットのレビューを紹介しています。ではまた!









