オフィスチェアのガスシリンダーって、ガッチリはまっていて簡単には抜けないんですよね。

YouTubeで検索すると「ハンマーで叩く」「体重をかけて頑張る」「火であぶる」といった方法が出てきますが、コメント欄には「そんな簡単に抜けない」「危険すぎる」という声も。
私は安全かつ確実に取り外したかったので、パイプレンチという工具を使いました。結果、拍子抜けするくらいイージーに抜けたので、その手順を紹介します。
※本記事は、2024年10月26日に公開したYouTube動画の内容をもとに再構成しています。工具の価格・仕様は動画公開時点の情報です。
ガスシリンダーは内部に高圧のガスが封入された部品です。分解・穴あけ・加熱は絶対に行わないでください。破裂すると重大な事故につながります。
この記事は筆者が自己責任で行った作業の記録です。実施される場合は自己責任でお願いします。メーカー保証の対象外になる可能性もあるため、保証期間内の製品はまずメーカーに相談することを強くおすすめします。(私も後日メーカーに問い合わせたところ、交換用シリンダーの手配と交換方法を案内してもらえました)
- 使ったのはパイプレンチ(450mm・約2,000円)。ハンマーも火も不要
- コツは「噛ませて、手前に引きながら回転させる」だけ。力任せに引き抜こうとしない
- シリンダーは座面側と脚の台座側の両方に刺さっているので、2箇所とも外す
- デメリットはシリンダーに傷が付くこと(外して捨てる前提なら問題なし)
なぜ交換したのか:Mサイズの座面が高すぎた
交換したのはHINOMI H1 Pro V2というオフィスチェア。この製品はS/M/Lのサイズ展開があり、私はMサイズを選んだのですが、想定以上に座面が高くて足つきが悪かったんです。
そこでSサイズ用のシリンダーに交換して座面を下げよう、という流れになりました。

用意するもの:パイプレンチ1本

使ったのは高儀 GISUKE パイプレンチ 450mm(PW-450J)。Amazonで2,000円弱でした。
サイズ展開が200mm〜450mmとあるのですが、小さいものだとシリンダーを挟めない可能性があります。私は最大口径が5cmほど必要だったので450mmを選びました。お手持ちのシリンダーの直径に合うものを選んでください。
取り外しの手順
①座面側のシリンダーを抜く
シリンダーは座面側と脚の台座側の両方に突き刺さっているので、両方とも抜く必要があります。まずは座面側から。
作業前にグリスが付いていたら拭き取っておくと、レンチが滑りにくくなって作業しやすいです。
パイプレンチの口を開いてシリンダーに噛ませたら、コツは「手前に引っ張りながら回転させる」。真っ直ぐ引き抜こうとするのではなく、ねじりながら抜くイメージです。これで驚くほど簡単に外れました。
②脚の台座側のシリンダーを抜く

続いて脚の台座側。同じようにレンチを噛ませて、ねじりながら引き抜きます。

パイプレンチは片方向にだけガッチリ食いつく構造なので、その方向に回しながら抜いていく形になります。

無事に取り外し完了。ちなみにシリンダーにはかなり傷が付きます。私は外したら使わない前提だったので気にしませんでしたが、再利用したい場合は当て布を挟むなどの工夫が必要かもしれません(ただし当て布があると噛みにくくなる可能性はあります)。
新しいシリンダーの取り付け

取り付けは差し込むだけなので簡単です。ただ、座面側に差し込むときの位置合わせが意外と分かりにくく、少し苦労しました。チェアを横に倒した状態のほうがやりやすかったです。
新旧を並べると、Sサイズ用のほうが明らかに短いのが分かります。
結果:足つきが劇的に改善

交換後は最大までリクライニングしても足が床に着くようになりました。以前は一番下まで下げた状態で使っていたのに足つきが悪かったので、これは大きな改善です。
交換したシリンダーの可動域(一番下〜一番上)の中で、私の使い方は完全に収まります。交換して大正解でした。足つきが悪いと取れる姿勢が制限されてしまうので、快適さがまるで違います。
まとめ
- パイプレンチ1本(約2,000円)で、ハンマーも火も使わずに安全に外せる
- コツは「噛ませて、手前に引きながら回す」
- シリンダーは座面側・台座側の2箇所から抜く
- シリンダーには傷が付くので、再利用したい場合は要注意
- 保証期間内ならまずメーカーに相談を。交換部品を手配してもらえる場合がある


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